2012年11月11日

小さな寺を一緒に創りませんか! その1

寺の名を 東寿寺 といいます。

那覇市久米2丁目にあります。創建は1558年 波の上護国寺の住職 頼雄 が隠居寺として創建したものです。

その後同じく護国寺住職頼慶がこの寺に住み此処から国王尚質の儒学の師として迎えられ琉球に儒学を普及しました。

長いこと空き寺となっていたようですが、琉球処分後の久米村はこの寺の周囲にちいさなコミュニティを形成してドウグヮーヤシチと呼ばれるようになりました。
沖縄の童謡にあるドウグヮーヤシチヌタンメーサイはこの地を歌にして揶揄したものです。

この寺は徐葆光の中山伝信録にも登場してきますが、残念ながら去る10月10日の大空襲で消滅し写真も資料も残っていません。8畳と6畳の二間にトイレが有ったようです。
仏間には3体以上の木製の国宝級の仏像があったようですが、今はどんな仏像だったか手がかりすらつかめません。

久米の人達はこの寺をこよなく愛し、この寺のなかでチュンジー(像棋:中国式将棋)うったり、打ち合わせの場としたり、小さな村屋の役目もしていたようです。

この地は戦後米軍に占拠されていましたが、やがて開放されると久米の方々は小さな祠を置き管理してきましたが、若い世代にはこの寺のことを知るすべも無く、時代の変遷と共に忘れられようとしています。

小さな寺を一緒に創りませんか! その1

次回につづく



Posted by グランパ at 18:28│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。