我が家のウシーミー(清明祭)

グランパ

2008年04月22日 15:41

むかしむかし東京が江戸といっていたころ、沖縄の王様は年に一度ご先祖様への供養と一族の繁栄を期して各自のお墓で
料理を供えて祝うようにと布令を発した。

しかし、今のようにインターネットは無いから本島にいきわたるのに時間がかかり、
そのうち薩摩がやってきてドサクサとなりとうとう、宮古島や八重山に伝わらないうちに
世は明治と変わり、すばらしい発案であった王様の命令は(清明祭は)本島の一部にとどまり
先島諸島には伝わらないまま今日となってしまった。

しかし、その伝統は脈々と継がれ那覇に残っているのです。

我が家も第一日曜日は宗家の清明祭(カミウシーミーまたはムンチュウウシーミー)、第二日曜日は分家筋の清明祭
ナカムンチュウーウシーミー)となり第三日曜日になって自宅の清明祭(ウシーミー)となる。

那覇の久米のウシーミーは供える品が(料理)決まっていて”御三味”(ウサンミ)を供えます。
ご婦人方は前日からその仕込みに追われて忙しいのすが、大事な伝統と思い先代からひきついでいます。

ウサンミは山海の珍味といいますか、三界(海、山、空)を代表する魚(マチ)、豚、鳥の肉をそれぞれ蒸して豚肉以外は包丁を使わず、素手で引き裂いて盛り付けます。

肉汁にショウガと醤油でたれをつくりそれにゆで卵の黄身をといていただきます。





準備をしていましたらNHKの取材班がやってきて映していいですかと聞いてきた。
悪いことでもないし、ご先祖様も理解してくれたものと勝手に決めて快諾した。



その日の夜のローカルニュースでしっかり流れていました。


昼はラジオ、夜はテレビと意図したことでは無いのですが、マスコミに引っ張られた一日でした。